珍道中
- 子連れ弁理士NY駐在日記
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荒野をひたすら走ります。
もうひたすら一本道ですね。
アリゾナ州とユタ州の州境にそれはあります。
モニュメントバレーです。
数々の映画の舞台になった場所、
先住民ナバホ族が今も暮らす赤茶けた大地。
なにか神聖なものを感じずにはいられません。
舗装されていない道路はでこぼこで、
少し走るだけで車体が左右に揺れますっ。
子供達は楽しそうですが、奥さんは少し気持ち悪そう。
奥さんは、船酔いになりやすい体質で
このような揺れが苦手なんですね。
赤茶けた砂を巻き上げながら
レンタカーのフォードは進みます。
モニュメントバレーから3時間半ほど。
ひたすら長い道のりを経て
砂漠の中の人造湖レイク・パウェルに着きました。
ガイドブックに載っているホテルに宿泊する予定だったので
ガイドブックの地図を見ました。
ん?よく見ると湖の北のほうにホテルがあるようだな。
今は湖の南にいるから、はてどうやって湖の向こう側まで行くんだろ。
え?フェリーに乗らないといけない?フェリーは5時ごろが最終?
えええっ。
向こう岸まで行くにはフェリーに乗らないといけないとのこと!
しかも今はもう4時半ですっ。向こう岸まで行かないと今日は泊まるところがないっ!
そんなこときてないよっ!
気づいたときには後の祭り。
とにかく近くのフェリー乗り場らしきところに行きます。
“ハーイ、ようこそ、ウェルカム!”
って陽気なお兄さんがいました。
“ここは港になっていて船が出てるんですか?”
“そうだよ、みんな楽しんでるよ”
“あっ、あの、急いでるんですけど、ここから湖の向こう岸まで行って
北上したいんですが、フェリーはでますか?”
“フェリー?それは出ないな”
“そ、っそうですか・・・。ほかに北側に行く方法は?”
“そうだな、車でなら6時間ぐらいだよっ”
“えええ!6時間!”
すでにモニュメントバレーから砂漠の中を走ってきて
もう日暮れでした。ここから6時間なんて自殺行為ですっ。
へなへなとなり、なんだか笑いが出てきました。
人間疲れるがピークになるとおかしくなって何でも笑えてくるようです。
とりあえず途方にくれても仕方ないので
Uターンして車を止めて冷静に地図を見直しました。
通りすがりの女性にホテルの名前を言って
どっちの方角か聞いてみました。
すると港の方を指して3マイルほど向こうよ
と言っています。
“えっ、6時間じゃないの”
なんだかよくわからなくなってしまいましたが
確かに女性は3マイル先と言いました。
ガイドブックをよく見ると
紛らわしい記載になっていたものの
宿泊予定のホテルは確かに湖沿いになっていました。
“あれっ。北のホテルは別のホテルか?”
よかった。6時間運転しなくてすみそうだ!
勘違いだったんだ。助かった。
いまとなると笑い話ですが
広大な台地で道に迷うとかなり不安になります。
カーナビはあるのですが
運転する範囲が広大すぎて
小さな画面の中では全体像がよくわかりません。
一つ曲がるところを間違うと
引き返すだけで何十マイルも戻らないといけなかったり
ガソリンのことが気になったりと、気が気じゃありません。
なんとか湖まで来ることができました。
その日はこの湖のほとりのホテルに泊まりました。
よかった。砂漠の中で路頭に迷うのははイヤです。
砂漠とは何か。探し続ける駐在員にあたたかい応援をっ。
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