マーチングバンド
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末息子が昨年に引き続き、今年もマーチングバンドに参加することになってしまった。「することになってしまった」というには理由がある。実は本人的には好んで参加したい活動ではないからだ。
常日頃からお世話になっている、音楽の先生から直々に頼まれてしまい、NOとは言えないから引き受けたという状況だ。
先生は息子がマーチングバンドに喜んで参加しないことは、すでに承知しているので、息子には他の生徒とは“別格”の協定を提示してきた。
・バンドキャンプの費用は全額免除
・朝7時から始まるバンドキャンプだが、午後から参加するだけでよい。
・ユニフォームは着なくてもよい
・練習時間の拘束は最低限の特別扱いとする……etc
頼まれたポジションは昨年同様、マーチングバンド内のロックピットのドラム担当ということだ。息子のハイスクールでは毎年、マーチングバンドとロックのコラボで、過去数年、レッドツェッペリン、クイーンといったお馴染みのロックをうまくアレンジしたものを選曲している。
その中でバンド全体のリズムを誘導するために、正確なリズムを刻むことのできるドラマーが不可欠だという。学校の音楽の授業やジャズバンドではトランペット奏者として活動しているものの、ドラマーとしての力量も知る先生は、この重要な役に息子を使いたいということで、特別枠を用意しリクルートしてきたのだ。
ドラマーを引き受けること自体は、お安い御用なのだが、マーチングバンドに参加するということは、バンドキャンプだけでなくハイスクールでのフットボールの試合のたびに駆り出され、10月、11月とほとんど毎週末、マーチングバンドの大会参加のため遠征にでかけたりと、時間的拘束という意味ではかなり厳しい。
自分のしたいことが山ほどある息子にとっては、「みんなといっしょ」に行動し、活動しなくてはならないマーチングバンドは苦痛らしい。
先生は、息子が個人的に「マーチングバンドはダサい」と思っていることも、「死んでもあのユニフォームは着たくない」と思っていることもお見通しのようで、それを承知したうえで条件を提示してきたわけだ。
これだけ必要とされれば、人情として嫌とは言えるわけもない。結局ほとんどボランティアのつもりでの参加とあいなった。
しかし、こうした活動をするために、親たちもかなりのエネルギーを注ぐ。キャンプ参加の高校生だけでなく、インストラクターを務める卒業生たちなど、100人以上の大所帯のマーチングバンドだが、食事は全て親たちが準備する。私も240本のホットドッグの準備を頼まれてしまい、それこそ嫌とも言えずに、せっせとホットドッグを茹でたのだった。
マーチングバンドと並行して、息子たちのハイスクールジャズバンドが、今年もデトロイト・ジャズ・フェスティバルに出られることになったそうで、これまた練習が始まる。夏は終わりに近いがこれからまた忙しくなりそうだ。
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